鍬人の野良日記

大型機械を使わない百姓仕事を40歳から。
自然の摂理を活かす農業を目指しています。
薪熱生活を送る日々。
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棚田復活プロジェクト

農業の再生に必要なのは、補助金とか輸出拡大の後押しとかとちゃうねん、そうやないと思うねん。

僕がトマトやイネを栽培している田畑のある場所は谷になっていて、ここをワンダーランドにしようと目論んでます。それを実行するにあたり、重要課題になるのが獣害対策です。いやぁもう、酷い酷い。古代米は無残な姿になり、思い知らされました。
今日、そのワンダーランド化に向けて、耕作放棄の棚田4枚を使わせて欲しいと地主さんのところに行き、了承をいただきました。ルン♪♪



左に写っているのが、娘たちを育てているハウスで、右中央に写っている枯れたように見える広葉樹(カキ)のある畑が、自給用畑。この畑は来年、トマト畑に切り替えます。ハウスとその畑の間にあるのが、師匠の栗畑。で、今日借りたのはそれらの手前、緑のフェンスの手前にある4枚の棚田です。この冬から1年は、その次の年から耕作できるように準備する期間にします。とりあえず冬水田んぼで土をトロトロ層にして、落ちている石を拾い上げるなど水路の補修も必須作業。特に重要なのが、さっき書いた獣害対策。この冬に完璧には防げないにしても、できうる限り防御すれば、被害を軽減できます。



山に設置されている鹿除けネットと、田んぼの間にある潅木を切り倒すことからスタートです。見通しやすい状態にして、獣が隠れるところを少なくすることが肝心です。山の地主さん=今年栽培した棚田の地主さんからも、潅木伐採と山にあるちょうど杭に手ごろなサイズの針葉樹の間伐も承諾いただきました。来年はトマトの栽培面積を増やしますし、棚田の柵を手直ししますから、相当数の杭が必要で、ここからの切り出しは場所も近いからうってつけです。去年はハウスの奥へ500mくらいかな山に入って運び出しましたから、けっこう時間がかかりましたので、今年はずいぶんと楽になります。新たに借りたこの棚田も長い間耕作されてなく、地主さんにも喜んでいただきました。
僕は運良く以前から交流していたお百姓さん(師匠のこと)のお誘いがあって、この在所に入ることができて、長年耕作されていなかった田畑を借りることができました。地主さんは奥にある在所の方ですが、去年栽培した田んぼのある在所で、この地主さんとも何度か会話したこともあり覚えて下さってました。今年は見かけないから、もう帰らはったんかなぁと思ってたわぁって。この1年、地主さんにご迷惑をおかけしていないと自分では思っているのですが、そのおかげで今回もすんなりと棚田をお借りすることができました。ここを栽培するとなるとさすがにすべて手作業だけで行うのは無理だと思うので、せめてバインダー(歩行用稲刈り機)は手に入れる予定です。そうそう先日、郵便局で在所のおじいさんとあった際、秋作業は終わりましたか?私、まだトマトを栽培してるので、この冬に谷の獣害対策をしようと思ってるのでなんだかんだと作業があります、と。そしたら、この前、もう使わなくなったコンバインとかを鉄くず屋に売ってしもうたわぁ、あげたら良かったなぁって。おしい!でもがんばっていれば、こんな話が舞い込んでくるかもしれません。
で、僕一人でこの谷にある耕作放棄田をすべて借りて、復活させます。そうすることで獣害対策にもなりますから。何が言いたいかというと、農業や耕作放棄田を復活させていくのに必要なのは補助金ではなくて、こういう活動をスムーズに行える後押しです。何の伝もなしに新しい土地で田畑を借りるのは、至難の業です。農業で生きていきたいと若者が思っていても、実際に耕作できる田畑を自力で見つけるのはなかなか・・・。この10年で現役で頑張っておられる方々もリタイアされていき、耕作放棄や使われなくなった農業機械が増えていくでしょう。持ち主さんと耕作を希望する人との間に入って、スムーズに交渉できるように調整役が必要なんです。行政は、そこに力を入れていただきたい。農業も一つの事業で、事業となると基本的に補助金なしで経営するのが本筋だと思います。ですが他の産業と違って、人が生きていく上でかかせない食糧を担うのが野良仕事。補助金を使うなら、最近とみに安心安全が消費者から求められていますので、農薬使用頻度が低いほど補助金が高くなる制度があれば、大半の納税者も納得するのではと思いますが、現実問題そんなことが可能かどうか・・・。税金は田んぼの公益的な活動の部分に比重をおいて、つぎ込んで欲しいなぁ。
人はうそをつける生き物、農薬使用状況を把握するのは非常に困難ですね。結局、使用しているかどうかは百姓と消費者間に信用があるかどうかで、別にルールなんかなくっても成立します。この数十年の補助金対策の結果が、今の日本の農業の現状を作ってきたのでは。消費者が見た目で選んで農家もそれに対応してきたのも一因と思いますが、収めた税金をもっと賢く使えんもんかねぇ。税金がどんなふうに使われているかも、使わせて頂いているサイドから説明し、納税者も興味をもって知る必要もあるのでは、とも思いますね。
もし僕が将来、農業で補助金を受けるようになったら説明しますよ。今は要らんねん。



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