鍬人の野良日記 〜植物栽培で大地に緑を〜

大型機械を使わない百姓仕事を40歳から。
自然の摂理を活かす農業を目指しています。
農業は生物学だ!
トマトは腐る野菜・・・、思い込んでいませんか?
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平常心を保つ、その大切さ

今日は1年でいっちゃん、憂鬱な日・・・、になるはずでした。【【僕のトマト】】

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昨日は時間を忘れるほどの農業談義ができて、ものすごく楽しくて有意義な一日でした。が、今日は起床とともに、ず〜〜〜んと気持ちが重くなる、1年で一度、この地で百姓を続ける限りは必ず迎えねばならぬ日です。
いつもより早く4時半に起きて、朝食を取ってお弁当を詰めて、昨夜にグッドタイミングで届いた信州産の桃と保冷材もかばんに入れて、5時半頃に僕の田畑へ。気が重くなる前に気分転換しようと、たまには稲の観察を。これ、稲の花です。かわいいでしょ!
2,3時間後かなぁ、あっという間に白い花が茶色っぽくなりますので、観察は朝方にしてます。
ハウスの娘たち、露地のカラフルトマトや四葉きゅうり、数種のナスやピーマン、タカノツメの様子を見に行って、臨戦態勢モードに徐々に切り替えます。
昨日、飯尾醸造さんの訪問から帰ってくると、今年もこれが立っていました。

臨戦態勢?
なんの変哲もない、でも僕には忌々しく目に映る、この青い旗。これが立つと、翌日にその憂鬱な日を迎えるんです。僕が住んでいるのは、京都府南丹市八木町木原地区。JR山陰線吉冨駅の西側です。で、そのお隣(駅から見て、さらに奥の在所)が池ノ内地区。去年から池ノ内地区では、田んぼの圃場整備(田んぼを広い区画に作り変えること。機械作業の効率がよくなります)が始まってます。お米の価格が下がっていて、産直する訳でもなく、跡継ぎが一人もいない在所で、です。詳しくはぜ〜んぜん知らないのですが、投入した税金のいくらかは還していかないといけないはずですが、機械作業効率がいいからって、土木作業で土をひっくり返している田んぼで稲の生産性はどうなる?って話になるのですが・・・。
ま、それはヨイショっと、横に置いといて。毎年、池ノ内地区では、これが実施されるんです。



はぁ〜〜〜〜〜〜。ため息しかでない。
え〜〜っと、これはですねぇ。稲がカメムシに吸われて(←今の時期のお米は硬くなく、中の液体をカメムシが吸うので米粒が黒っぽくなる。僕が子供の頃は混じっているのは当たり前だった)、お米の価値が下がるのを防ぐためにお薬を撒くんです。そのお薬を人力ではなく、ヘリで効率よく撒いてしまおう!ってお話です。しか〜〜も、運悪く昨夜から去年患った帯状ヘルペスウィルスが暴れ始めそうな気配。患部がプクプクッと腫れてきたんです。経験者にしかわからない、あの激痛。去年を思い出します。自宅で横になることもできず、這うこともままならない辛い二日間を過ごしたことを。心細くなりますねぇ、こういう時って。墓穴を掘るので(もう掘った?、笑)、ここでストップ。少しましになって病院に行くと、「よくもまぁ、我慢できましたねぇ」、と。そのレベルの激痛、二の舞だけは御免です。が、今日は一日ずっと、畑に張り付かなければと覚悟して、お弁当を持ってきたって訳です。



軽トラにのって運ばれてきたヘリがテイクオフ。散布田から幅10mほどの空き地を挟んだところにある、僕が借りている畑からパチリ。毎年ながら、なんの断りもなく、作業は始まります←クッソー!
僕はここでトマトを栽培しているので、こっちまでお薬が飛んでくると、僕は農薬不使用栽培をうたって僕のトマトを販売してますので、2週間のトマト出荷停止と決めています。この畑で苦節3年目、ようやくカラフルトマトが獲れ始めるという時に!



散布が始まりました。撮影ミス!
オペレーターが写ってない。これでは散布からの距離を証明できない。目測ですが、僕よりもオペレーターのほうが圧倒的にヘリに近い。今までと違う???
この画像ではわかりませんが、ヘリから白いものが撒かれているんですけど、ほとんど飛散せずに撒くというより落ちてる感じ。しかも、田んぼの上空をサッと一往復してすぐに着陸。???
あんなんで、隅々にお薬が行き渡っているとは思えない。これは僕の勝手な憶測ですが、葉にかけるというものではなく、もしかしたら臭いでカメムシを寄せ付けないタイプなのか?
ともかく、あっけなく終わりました。お弁当は無意味でした。まぁ、無意味で終わって、体力も温存できてよかったのですがね。
散布の白いものは目ではっきりと見えていて、どう見ても僕のところまでは飛んできてませんでした。もし飛んでくるようなら、視界に入っている僕に注意勧告があっただろうし(←でも僕は自分の畑にいて悪いことはしてないし、先方の邪魔もしていない)。なので、散布は実施されたのですが、トマト出荷停止は行いません。「それでも心配・・・」という方は、せめて2週間経ってからのお買い物をご検討願います。その2週間というのも、何か根拠がある訳ではありません。また、僕のトマトをお買い上げいただける方も、今日のこのことを重々、ご承諾願います。
それにしても、池ノ内地区。跡継ぎさんが生まれることはあるかもしれませんが、今時ここに新規就農する人はいないでしょうね。己や家族の健康、環境面、消費者の増えているニーズ、営農できる付加価値の高い農業を取り組むとなると、とてもできる状況ではない、というのが僕個人の考えです(感情論ではありません)。日本の農業の現状を考えると、少しでも田園風景を維持していただきたいという気持ちと、廃れたら薬剤ヘリ散布も消滅するという気持ちと。
今日感じたのは、もしも注意勧告を言われたら、(相手にとっては)口論になって、どこまで心の高揚を抑えられただろうか、ということ。平常心を保つのは仕事を滞りなく進めるために、すっごく重要だなぁってこと。気持ちが必要以上に高揚すると、落ち着いて物事に対処できない。それと、親友が教えてくれたんだけど、怒りで体内にノルアドレナリンが生じて、その毒は自然界ではハブ毒の次に強い毒だそうです。それはつまり、己で己の体を蝕む自業自得ってことですね。
これは注意しないとね。



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